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おしらせ
ふるさと回帰センター出張記
2025/10/21
島ぐらし 空き家
今年も国内最大級の移住相談イベント【ふるさと回帰フェア2025】に参加してきました!

こんにちは!Flowlifeスタッフozawaです。
今年のふるさと回帰フェアは昨年の経験を踏まえ、相談窓口である新島OIGIEからは1名での参加となりました。通常、相談窓口はスタッフ2名で対応しており、都内での出張相談もスタッフ全員で上京し、みなさまの相談を受け付けていました。
とはいえフェアが行われる9月の新島はまだまだオンシーズン。しかも連休中ということもあり、この時期をめざして島にいらっしゃる方も少なくありません。そこで検討した結果、今年は窓口スタッフが二手に分かれ、東京と新島で同時に相談を受けるという体制にチャレンジしました!
迎えた回帰フェア初日は、ちょっとしたハプニングで少しあわただしいスタート(汗)。一瞬焦りましたが、近くで開催されていた物産展に参加していたチーム新島がヘルプに駆けつけてくれました!同じエリア内の東京都や多摩チーム、ふるさと回帰センターのスタッフさんたちも協力してくださって、なんとかクリア。まさに“島の空気感”そのもので、穏やかに事が運びました。

ちなみにピンチヒッターとして対応にあたってくれたのは、最近知り合ったばかりの方だったのですが、大手企業で事務職を長く務められた後に新島へUターンされたとのこと。内地でのビジネスマン経験を生かして、島への移住を希望している若い学生からの質問に的確に答えていたのが印象的でした。
「自分のスキルを活かして島で働けますか?」という相談者に対して、「島ではいろいろな仕事をこなすから、どんな経験も役に立つよ。公務員になれば残業も少ないし、資格を取る時間もつくれる」と、実体験を交えてお話されていました。
さらに「自分は事務職をしていたから、次は全然別の仕事をしたい!とは思わなかった。どこにいても“安定感”は大事。まずは落ち着いて就職してからでも時間はたくさんあるし、チャンスはある」という言葉が相談者の胸に響いているのを感じました。やはり、体験者の言葉は強いですね。
「島暮らし」に憧れて新島を訪れる人たちが本当に求めているのは、夢のような暮らしではなく、日々の現実の中でどう生きていけるか。――“現実的だけど前向き”な言葉こそが、心に響くのだと改めて感じたひとときでした。

終日ひっきりなしに相談が寄せられた初日と同様、フェア2日目も相談が途切れることはありませんでした。フェア全体の来場者数は昨年よりやや少なく感じましたが、新島村ブースでは両日合わせて40件の相談を受けました。
いわゆる冷やかしのような質問は少なく、移住への本気度を感じる方が多かったのが印象的です。今回は役場職員の求人募集と、新しく完成したテクラス(移住定住促進住宅)をPRしましたが、仕事に関する相談が多かったこともあり、求人情報には多くの関心が寄せられました。
ふるさと回帰フェアは今年で3回目の参加になりますが、その年によってトレンドがあるのか、リモートワークだったり子育て環境だったりと特定のテーマに相談が偏るのが興味深いところです。その一方で、毎年同じ課題を感じることもあります。それは、空き家。せっかく多くの方に相談していただいても、具体的な空き家情報をなかなか提示できない――。そんな“もどかしさ”が今年も残る結果となりました。
課題はまだまだありますが、それでもFlowlifeと村役場の連携は年々強くなっていて、窓口体制はしっかり機能しています。今回は他地域の取り組みを見て回る時間がなかったのは残念でしたが、「島で暮らすこと」を真剣に考えている方たちの姿に確かな希望を感じた出張窓口でした!
