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【連載】新島出身、流れ者として生きる③


2022/12/01

連載の途中ですが、最近ちょっと思ったことを!

突然ですが、コロナウイルスが蔓延して、もうすぐ3年が経とうとしています。

日本に第一波が来た時には、私はちょっとした飲食店を経営していて、もれなく休業要請を体験したわけです。

昼も夜も突然やることが無くなってしまって、当時うちのお店をシェアハウスとして使用していた、友人の斉木佑介君(こちらのコラムもどうぞ)と、漫画を読んだり、ゲームをする日々。

何回目かの「風の谷のナウシカ」を読んでは、マスク生活の考察を語り合ったり、「火の鳥」を読んでは、手塚治虫先生は天才だ!と叫んだり。地球とは!人間とは!という、答えが出るはずもない雑談を延々とする、高校生の部室みたいな時間を過ごしていました。

これから世界はどうなっていくんだろうなー。日本はどうなんだろうなー。新島はどうなっちゃうのかなー。と漠然と考えているうちに、自分は結局どういう風に過ごせたら幸せなのだろうか?というところに、思考はいつもたどり着きます。

なんでこんなことを突然書いたかといえば、私自身が濃厚接触者となって自宅待機を体験することになり、その間、本当にたくさんの人に優しくしてもらったからです。

うちは大家族なので、全員が自宅から出れないというのは本当に大変なことでして。それを察して、いろんな人が心配してくれたんです。買い物をしてきてくれる人、料理を持ってきてくれる人、欲しいものはある?と聞いてくれる人、物は沢山あるだろうからと察してくれる人、仕事を変わってくれる人、何も言わずに受け止めてくれる人。

人にしてもらってばっかりで本当に申し訳ないな。。。と思うと同時に、私も何かまわりの人の役に立てるように頑張ろう、頑張りたいな、と素直に思ったんです。そして自分はそれが実行できる場所にいて、とても幸せだなとも思ったのです。

自宅の玄関前に熱々の豚汁が届いていた!

Flowlifeにも、日々いろいろな移住相談が寄せられます。それぞれ条件も価値観も違うのですが、なんだかこういうことを共感し合えるといいなーなんて感じています。

でも先日参加した「アイランダー2022」では、Flowlifeを通じてお話したり、島に足を運んでくださった方たちが、わざわざ会場まで足を運んできてくれました。来てくれたみなさんは、これまでくりかえし対話を重ねてきた方たちで、あえてブースの相談窓口に来る必要はなかったんですよね。それでも、来てくださったんです。手作りのお菓子や、差し入れを持って。

だれかのために、何かしてあげたいという気持ち。だれかに喜んでほしくて、プレゼントを選ぶ気持ち。そこでは目には見えないけど「思い」のやりとりが確かにあって、よく関係人口と言いますが、新島のまわりには「関係」が生まれている人たちがたくさんいるんだなと思うと、とても嬉しくなりました。

アイランダー2022の新島・式根島ブース。今年は移住相談窓口として参加!

島の中には人と交流したい人もいれば、一人で過ごしたい方もいるでしょうし、いろんな方が共存していいと思うのです。でもここぞという時の支え合いだったり、優しさだったり、気遣いだったり、そういうことはきっととても大事な要素で、それは人にもしてあげたいし、される人でもあり続けたいなと思うのです。そして、こういうことを日々ちゃんとできる暮らし方は、今の世の中でとても豊かで幸せなことなんじゃないかなと思います。

そうなるためには日々ちゃんと緊張感をもって、人と接していかなくてはいけないなーと改めて!

以上、小澤の独り言でした。

text by 小澤里江

「新島出身、流れ者として生きる」バックナンバーもどうぞ!

第1話:フローしすぎてるライフ

第2話:父のこと


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